お伊勢さん、ありがとう ?

JUGEMテーマ:アートを考える

先日の渋谷ヒカリエのような照明バッチリの明るい場所での展示の前に

決まっていつもモヤモヤする事柄がある。


自分としてはやはり灯りのオブジェが自分のメインだと思っている。

キャンドルを灯した時の光と影の具合を足りない頭なりに計算して作っているのだが、

灯した状態で見ていただかないと、なんだか良く判らない

薄らボヤケタ品物に見えてしまうのではないか・・・。

それで時々、色を使っちゃうか? という誘惑に駆られる。


たぶん恐らくその方が人様には手に取ってもらいやすくなるだろう事は判っている。

判ってはいるが、今のところどうしても出来ないでいる。

今のところ、ほとんど素のままの土の色で勝負している。




で、先日、ヒカリエのイベントの後、録画で撮り溜まっていたTV番組のひとつの

 お伊勢さん という番組をたまたま観た。

その画面に映し出される新しくなったお宮(宝物を入れられるお社だったか?)を見て


ああ、これでいいんだ!と腑に落ちた。


土の色のままで行くか、色違いの粘土を使ったり釉薬で色をつけようか悩む時、

なんとなく心の奥底で、意識に登るか登らないかのところで

伊勢神宮を思い出していることを思い出した。

それを思い出した事で、

なんとなく感じていた無国籍な作風への負い目も軽くしていただいたように思う。



そうだった。

なんでもないような顔をしていて、だけどよく見てみるといたる所に気を張ってるな・・・

と言うようなモノを作りたいと思っていたんだった。

何千年か後、一部のカケラくらいは残るかもしれない。

何処かに転がっているそれを拾った人が、なんだか解らないけど捨てられない・・・

そんなモノをひとつでいいから作りたい、と思っていたんだった。


そんな訳で、余程の理由が出てこない限りは、

当分今のまま、素のままの土の色でやって行く事になると思う。




神さま、ありがとうございます。(笑)

at 00:53, かなざわ, 美術のこと

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