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メメント・モリ

 先日の夜、ご近所で飼われているワンちゃんとご主人が散歩をしているのを遠くから見かけた。

 ほんの最近までしっかりご主人の横を歩いていたその仔が、背中も曲がり、足取りも覚束ない様子で、息が切れるのか休み休みのお散歩だった。ご主人はその姿を黙って少し後ろで見守っておられた。

 その二人の姿がこの数日脳裏から離れない。

 時々散歩しているのを見掛ける程度だったが、以前の弾けるような元気さを思うと、なんだか寂しくて仕方がない。生きとし生けるものに終わりがあることなんか解ってはいるが、やるせなくて仕方がない。


 以前、TVで芸をするコバタン(?)を見たが、それはそれは賢くてかわいい仔だった。
飼い主の方も愛情たっぷりだったし、鳥も芸をする事を心から楽しんでいるように見えた。
ご褒美に撫ででもらえる事が嬉しくて仕方がない、といった風情だった。
 涙が出るほど笑って、かわいいなー!と思ったが、と同時に、この飼い主さんがこの仔を失った時の事を考えると恐ろしくなってしまって、ちょっとまともに画面を見る事が出来なくなってしまった。
 きっと、彼の体温や感触を、屈託のない眼差しを思い出して狂ったように悲しくなるのだろう。


 かわいい!楽しい!に溺れればいいのに、私という人間はいつもそんなカンジだ。

 自分の鳥と遊んでいる時も、ついつい残り時間をカウントダウンしてしまう。そんな風に考えていては可哀想だとは思うのだが・・・。

 思い返せば、物心ついた3歳くらいの時からそうだった。



 “イトシイ”の後ろにはいつも死が潜んでいる。

at 01:50, かなざわ, 雑感

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